法人を経営していると、決算が近づくたびに「今期の法人税はいくらになるのか」という不安が頭をよぎります。
あるいは、個人事業主として活動しながら「法人成りすると本当に税負担は軽くなるのか」と悩んでいる方もいるでしょう。
さらに2025年4月には令和7年度税制改正が施行され、「自社の税額にどう影響するのか」を把握できていない経営者・担当者も少なくありません。
本記事では、法人税の基本的な計算方法から、令和7年度改正による変更点、利益規模別の詳細シミュレーション早見表、個人事業主との税負担比較、そして節税を逆算する視点まで、網羅的に解説します。
記事内の早見表と計算手順をそのまま活用すれば、専門知識がなくても自社の税負担を今すぐ把握できます。
- 法人税は「課税所得 × 税率」が基本。中小企業は課税所得800万円以下の部分に軽減税率15%が適用される。
- 令和7年度改正(2025年4月施行)で軽減税率の適用対象が一部縮小。2026年4月からは防衛特別法人税(法人税額の4%付加税)の導入も予定されている。
- 法人税・法人住民税・法人事業税の合計「実効税率」は中小企業で約34%前後。利益規模別シミュレーションで自社の実額を把握することが節税対策の第一歩。
法人税とは何か|対象・種類・国税と地方税の違い

法人税の仕組みを正しく理解するには、まず「法人に課せられる税金の全体像」を把握することが重要です。よく「法人税」とひとまとめに呼ばれますが、実際には複数の税目が組み合わさっています。
法人税の定義と課税対象
法人税とは、法人(株式会社・合同会社・一般社団法人などの法人格を持つ組織)が事業活動によって得た所得(利益)に対して課される国税です。
個人の「所得税」に相当する税金と考えると理解しやすいでしょう。
課税対象となるのは、原則としてすべての普通法人です。株式会社・合同会社・合名会社・合資会社などがこれに該当します。
一方、公益社団法人や学校法人など、公益を目的とする法人については一定の非課税範囲が設けられています。
法人税の納税先は**国(税務署)**です。決算終了後、原則2ヶ月以内に法人税申告書を提出し、税額を納付します。
詳細は国税庁の解説も参照してください。(法人税の概要(国税庁))
「法人3税」の全体像
「法人税」という言葉は、狭義では国に納める法人税(国税)だけを指しますが、実務では以下の3種類の税金を合わせた「法人3税」を念頭に置く必要があります。
① 法人税(国税) 法人の所得に対して課される税金。税務署に申告・納付する。
② 法人住民税(地方税) 都道府県と市区町村それぞれに納める地方税。「均等割」と「法人税割」の2種類で構成される。均等割は赤字でも課税されることが大きな特徴。
③ 法人事業税・特別法人事業税(地方税) 法人が事業を行う都道府県に納める地方税。資本金1億円以下の中小法人は「所得割」のみが課税される(資本金1億円超の法人は「外形標準課税」の対象となり、所得に関わらず付加価値割・資本割も課税される)。
地方税の仕組みは総務省の資料でも確認できます。(法人住民税・法人事業税の概要(総務省))
この3つをまとめた実際の税負担の重さを示す指標が「実効税率」です。詳しくは後述しますが、中小企業の場合、実効税率はおおよそ33〜34%前後になります。
国税と地方税の違い・それぞれの申告先
| 税目 | 区分 | 申告・納付先 |
|---|---|---|
| 法人税 | 国税 | 税務署 |
| 地方法人税 | 国税 | 税務署(法人税と合算) |
| 法人住民税(都道府県民税) | 地方税 | 都道府県税事務所 |
| 法人住民税(市町村民税) | 地方税 | 市区町村(東京23区は都税事務所) |
| 法人事業税・特別法人事業税 | 地方税 | 都道府県税事務所 |
なお、法人税・地方法人税の申告と、法人住民税・法人事業税の申告は、申告先は異なりますが申告期限は同じ(決算終了後2ヶ月以内)です。
赤字でも払う税金がある─均等割のしくみ
「今期は赤字だから税金はかからない」と思っていると、予期せぬ納税通知に驚くことがあります。
法人住民税の「均等割」は、所得の有無(黒字・赤字)に関係なく、会社が存続している限り必ず課される税金です。
均等割の税額は、法人の「資本金等の額」と「従業員数」によって決まります。
最低額は年間7万円(都道府県民税2万円+市町村民税5万円)ですが、会社の規模が大きくなるほど税額も上がります。
均等割の主な区分(標準税率、年額)
| 資本金等の額 | 従業員50人以下 | 従業員50人超 |
|---|---|---|
| 1,000万円以下 | 7万円 | 14万円 |
| 1,000万円超〜1億円以下 | 18万円 | 29万円 |
| 1億円超〜10億円以下 | 29万円 | 54万円 |
| 10億円超〜50億円以下 | 95万円 | 170万円 |
| 50億円超 | 121万円 | 380万円 |
※都道府県民税(2万円〜)+市町村民税を合算した標準税率での概算。自治体によって超過税率が設定されている場合があります。
資金繰りが厳しい赤字期でも均等割の納税義務は生じるため、あらかじめ資金計画に組み込んでおくことが重要です。
法人税の税率を完全整理|中小企業と大企業の違い

法人税率は、法人の規模や課税所得の大きさによって異なります。「税率を正しく把握する」ことが、正確なシミュレーションの土台です。ここでは、2025年時点の最新の法人税率を整理します。
法人税の基本税率(23.2%)とは
普通法人に適用される法人税の基本税率は**23.2%**です。資本金1億円超の大企業、あるいは中小企業でも一定の課税所得を超える部分については、この23.2%が適用されます。
法人税率はかつて40%を超えていた時代もありましたが、国際競争力の観点から段階的に引き下げられ、2018年以降は現行の23.2%に落ち着いています。
中小企業向け軽減税率(15%・800万円以下)の適用条件
資本金または出資金が1億円以下の中小法人(ただし大法人の完全子会社等は除く)には、課税所得のうち年800万円以下の部分に対して軽減税率が適用されます。
- 課税所得800万円以下の部分:15%(本則は19%、特例措置として15%が適用)
- 課税所得800万円超の部分:23.2%
この軽減税率は、リーマン・ショック時の経済対策として導入された時限措置です。本則税率は19%ですが、特例として15%に引き下げられており、適用期限が繰り返し延長されてきました。
詳細は国税庁の公式解説も参照してください。(法人税率の軽減措置(国税庁))
【2025年4月改正】令和7年度税制改正の変更点
令和7年度税制改正(2025年4月1日以後開始事業年度から適用)では、以下の変更が行われました。
① 軽減税率の適用期限を2年延長 従来、2025年3月31日に期限を迎える予定だった15%の軽減税率特例が、2027年3月31日まで(令和9年3月31日)に開始する事業年度まで延長されました。賃上げや物価高への対応に直面している中小企業の状況を踏まえた措置です。
② 所得10億円超の事業年度は軽減税率が17%に引き上げ 中小企業であっても、その事業年度の課税所得が年10億円を超える場合、800万円以下の部分に適用される軽減税率が15%から**17%**に引き上げられます。ただし、これが影響する法人は中小企業全体の0.1%程度と、財務省の資料は示しています。
③ グループ通算制度の適用法人を軽減税率の対象から除外 完全支配関係にある企業グループが損益通算を行う「グループ通算制度」の適用を受けている法人(中小通算法人)は、軽減税率の適用対象から外れることになりました。
※改正内容の原文は財務省の税制改正資料でも確認できます。(令和7年度税制改正資料(財務省))
【2026年4月予定】防衛特別法人税(4%付加税)の概要
令和7年度税制改正大綱では、防衛力強化の財源確保として「防衛特別法人税(仮称)」の導入が予定されています。
- 内容:法人税額に対して税率4%の付加税を課す
- 適用開始:令和8年(2026年)4月1日以後に開始する事業年度から
- 控除額:課税標準となる法人税額から500万円を控除(実質的に中小・零細企業の多くは対象外となる設計)
たとえば法人税額が600万円の場合、課税標準は100万円(600万円-500万円)となり、防衛特別法人税は4万円(100万円×4%)となります。法人税額が500万円以下であれば課税されません。
制度の詳細は財務省の公表資料を参照してください。(防衛特別法人税の概要(財務省))
法人税率のまとめ一覧(2025年現在)
| 区分 | 税率 | 備考 |
|---|---|---|
| 大企業(資本金1億円超等) | 23.2% | 全課税所得に適用 |
| 中小企業(課税所得800万円以下部分) | 15% | 2027年3月末まで(特例) |
| 中小企業(課税所得800万円超部分) | 23.2% | — |
| 中小企業(課税所得10億円超の事業年度の800万円以下部分) | 17% | 2025年4月以後改正 |
| 地方法人税 | 法人税額の10.3% | 国税 |
法人税の計算方法ステップ解説

ここでは、実際に法人税額を計算するための手順を5つのステップに分けて解説します。各ステップを順に追えば、基本的な税額の計算が可能になります。
STEP1:決算書から「税引前当期純利益」を確認する
まず、損益計算書の最終行近くにある「税引前当期純利益」の金額を確認します。
これは、売上から原価・経費・営業外損益・特別損益を差し引いた後の利益であり、法人税計算の出発点となります。
なお、「税引前当期純利益」はあくまで会計上の数字です。法人税の計算では、会計上の利益をそのまま使うのではなく、税務上の調整を加えた「課税所得」を使います。
STEP2:税務調整で「課税所得(所得金額)」を算出する
会計上の利益と税務上の課税所得は、必ずしも一致しません。
法人税法では、収益を「益金」、費用を「損金」と呼び、会計上は費用でも税務上は損金として認められないものや、逆に税務上だけ認められるものがあります。
主な税務調整の例
- 加算(益金算入・損金不算入):交際費の一部、過大役員給与、引当金の繰入超過など
- 減算(損金算入・益金不算入):配当金の益金不算入、受取配当等の一定額、青色欠損金の繰越控除など
計算式:課税所得 = 税引前当期純利益 + 加算額 - 減算額
税務調整は専門的な知識を要する部分であり、実務では税理士に確認することを推奨します。
STEP3:課税所得に税率を掛けて法人税額を計算する
課税所得が算出できたら、税率を掛けて法人税額を計算します。
中小企業の場合(資本金1億円以下・特例適用)
課税所得が1,500万円の場合:
- 800万円以下の部分:800万円 × 15% = 120万円
- 800万円超の部分:700万円 × 23.2% = 162.4万円
- 法人税額合計:282.4万円
大企業の場合(資本金1億円超)
課税所得が1,500万円の場合:
- 1,500万円 × 23.2% = 348万円
STEP4:法人住民税・法人事業税を加算して実際の税負担額を出す
法人税額が確定したら、地方税(法人住民税・法人事業税・特別法人事業税)を加算して実際の税負担総額を計算します。
法人住民税(法人税割)の計算
- 都道府県民税:法人税額 × 1.0%
- 市町村民税:法人税額 × 6.0%
- 合計:法人税額 × 7.0%(標準税率)
法人事業税・特別法人事業税の計算(資本金1億円以下・標準税率の目安)
| 課税所得 | 法人事業税率 | 特別法人事業税率 |
|---|---|---|
| 400万円以下 | 3.5% | 所得割額の37% |
| 400万円超〜800万円以下 | 5.3% | 同上 |
| 800万円超 | 7.0% | 同上 |
なお、法人事業税は「損金算入」が認められています。つまり、翌期の課税所得を計算する際に事業税分を差し引くことができるため、実質的な税負担は計算上の合計より若干低くなります。これが「実効税率」の概念に反映されています。
STEP5:中間申告が必要なケースの確認
事業年度が6ヶ月を超える法人で、前期の法人税額が20万円を超える場合は、事業年度の開始から6ヶ月を経過した日から2ヶ月以内に「中間申告」が必要です。
中間申告には2種類あります。
- 予定申告:前期の法人税額の2分の1を納付する(届出不要)
- 仮決算による中間申告:当期の前半6ヶ月間の実績で確定申告と同様の計算を行い、実際の税額を納付する。前半が赤字だった場合、予定申告より納税額を抑えられる。
前期比で業績が大きく落ち込んでいる場合は、仮決算による中間申告を選択することで資金繰りを改善できる場合があります。
実効税率とは|表面税率との違いと正しい使い方

法人の税負担を語るうえで「実効税率」という言葉は欠かせません。ところが、「表面税率」「実効税率」「負担率」という3つの概念が混同されているケースも多く見られます。
ここでは、それぞれの違いを整理したうえで、実効税率を使った概算シミュレーションの手順を解説します。
実効税率の定義と計算式
実効税率(法定実効税率)とは、法人税・地方法人税・法人住民税(法人税割)・法人事業税・特別法人事業税を合計した、法人が所得に対して実質的に負担する税率のことです。
ポイントは、法人事業税が「損金算入」できるという点です。法人事業税は翌期に損金として認められるため、課税所得を下げる効果があります。
この節税効果を考慮して計算した税率が実効税率であり、単純に各税率を足し合わせた数字より低くなります。
実効税率の計算式(標準税率適用の場合)
実効税率 = {法人税率 ×(1 + 地方法人税率 + 法人住民税率)+ 事業税率 + 事業税率 × 特別法人事業税率}÷(1 + 事業税率 + 事業税率 × 特別法人事業税率)
表面税率・実効税率・負担率──3つの概念の違い
| 概念 | 定義 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 表面税率 | 法令上の税率(法人税単体)。23.2%や15%など | 法人税額の計算 |
| 実効税率(法定) | 法人税・住民税・事業税すべてを考慮した実質税率 | 税効果会計・経営計画 |
| 負担率 | 税引前利益に対する実際の法人税等の割合 | 実績の税負担把握 |
「うちの法人税率は23.2%だ」という表現は表面税率の話であり、実際の税負担(実効税率)はそれより高くなります。経営計画や資金繰りには、必ず実効税率を使った数字で考えることが重要です。
2025年時点の実効税率(中小・大企業別)
実効税率について、外形標準課税対象外法人(中小企業)の場合、東京都超過税率を前提にすると34.59%、標準税率では33.58%となっています。
また、東京に本社を置く大企業(外形標準課税対象法人)の実効税率は30.62%と計算されます。
2025年時点の実効税率まとめ(概算・東京都標準税率基準)
| 区分 | 実効税率(目安) |
|---|---|
| 大企業(資本金1億円超・外形標準課税対象) | 約30.6% |
| 中小企業(資本金1億円以下・標準税率) | 約33.6% |
| 中小企業(資本金1億円以下・超過税率) | 約34.6% |
一見すると大企業より中小企業の方が実効税率が高く見えますが、これは中小企業に軽減税率(15%)が適用される800万円以下の部分については実効税率がさらに低くなるためです。
課税所得全体を通じた実際の税負担は、中小企業の方が有利な設計になっています。
2026年4月以降の実効税率変化(防衛特別法人税導入後)
2026年4月1日以後の事業年度から法人税に4%の防衛特別法人税が課せられることになり、大企業(標準税率)の実効税率は29.74%から30.64%に、中小企業(標準税率)は33.58%から34.43%に引き上げられる見込みです。
ただし、防衛特別法人税には500万円の控除があるため、法人税額が500万円以下の中小企業・小規模事業者の多くは実際の負担増がゼロか極めて軽微にとどまる見込みです。
実効税率を使った「概算シミュレーション」の手順
精緻な計算は税理士に任せるとしても、経営の現場では「おおよその税負担額」を素早く把握したい場面が多くあります。そのときに活用できるのが、実効税率を使った概算計算です。
手順①:損益計算書の「税引前当期純利益」を確認する 手順②:自社の実効税率(中小企業なら約33〜35%を目安)を掛ける 手順③:算出した金額を「法人税等の概算額」として資金計画に組み込む
例)税引前当期純利益が2,000万円の中小企業の場合: 2,000万円 × 34%(概算実効税率)= 約680万円(法人税等の概算)
この概算値はあくまで目安です。交際費の損金不算入額や各種税額控除の有無によって実際の納税額は変わります。決算直前には必ず税理士と連携して正確な数字を確認しましょう。
利益規模別シミュレーション早見表【2025年最新版】

ここでは、中小企業(資本金1億円以下)を対象に、課税所得の規模別に法人税・地方法人税・法人住民税(法人税割)・法人事業税・特別法人事業税の合計税負担額を試算した早見表を掲載します。
均等割は含まず、東京都の標準税率を前提としています。
※以下のシミュレーションは2025年時点の標準税率に基づく概算です。自治体の超過税率適用・各種税額控除・赤字繰越控除等により実際の税額は異なります。
課税所得200万〜800万円のケース(軽減税率フル適用)
課税所得800万円以下の部分は全額15%の軽減税率が適用されます。
| 課税所得 | 法人税額 | 地方法人税 | 法人住民税(税割) | 法人事業税+特別 | 税負担合計(概算) | 実質税率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 200万円 | 30万円 | 3.1万円 | 2.1万円 | 9.6万円 | 約44.8万円 | 約22.4% |
| 400万円 | 60万円 | 6.2万円 | 4.2万円 | 19.2万円 | 約89.6万円 | 約22.4% |
| 600万円 | 90万円 | 9.3万円 | 6.3万円 | 28.8万円 | 約134.4万円 | 約22.4% |
| 800万円 | 120万円 | 12.4万円 | 8.4万円 | 38.4万円 | 約179.2万円 | 約22.4% |
課税所得800万円以下の中小企業は、実効税率ベースで約22〜23%の税負担となります。
課税所得1,000万〜5,000万円のケース(一部23.2%適用)
課税所得が800万円を超えると、超過部分に23.2%が適用されるため、平均税率が上昇します。
| 課税所得 | 法人税額 | 地方法人税 | 法人住民税(税割) | 法人事業税+特別 | 税負担合計(概算) | 実質税率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1,000万円 | 166.4万円 | 17.1万円 | 11.6万円 | 55.9万円 | 約251万円 | 約25.1% |
| 1,500万円 | 282.4万円 | 29.1万円 | 19.8万円 | 87.4万円 | 約419万円 | 約27.9% |
| 2,000万円 | 398.4万円 | 41.0万円 | 27.9万円 | 118.8万円 | 約586万円 | 約29.3% |
| 3,000万円 | 630.4万円 | 64.9万円 | 44.1万円 | 181.7万円 | 約921万円 | 約30.7% |
| 5,000万円 | 1,094.4万円 | 112.7万円 | 76.6万円 | 307.5万円 | 約1,591万円 | 約31.8% |
課税所得が増えるにつれて実質税率が上昇し、5,000万円規模では約32%に達します。この水準が中小企業における実効税率の上限に近い数字です。
課税所得1億円のケース
| 課税所得 | 法人税額 | 地方法人税 | 法人住民税(税割) | 法人事業税+特別 | 税負担合計(概算) | 実質税率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1億円 | 2,142.4万円 | 220.7万円 | 150.0万円 | 621.8万円 | 約3,135万円 | 約31.4% |
2026年以降の税額変化(防衛特別法人税の影響)
2026年4月以後に開始する事業年度からは、防衛特別法人税(法人税額から500万円を控除した残額 × 4%)が加算されます。
課税所得3,000万円の中小企業の場合(試算)
- 法人税額:630.4万円
- 防衛特別法人税の課税標準:630.4万円 − 500万円 = 130.4万円
- 防衛特別法人税:130.4万円 × 4% = 約5.2万円の増税
- 税負担合計:約921万円 → 約926万円(増加率:約0.6%)
法人税額が500万円以下の中小企業(おおむね課税所得1,200万円以下が目安)は防衛特別法人税の実質的な影響をほとんど受けません。
個人事業主vs法人の税負担比較シミュレーション

「法人化すると節税になる」と耳にすることは多いですが、どの所得水準でも必ず有利になるわけではありません。
個人の所得税・住民税・事業税と、法人の法人税等および社会保険料を合算した「総負担額」で比較して初めて、法人化の損得が見えてきます。
所得税・住民税と法人税の仕組みの根本的な違い
個人事業主に課される所得税は「超過累進課税」です。所得が増えるほど税率が上がり、最高45%(住民税10%を加えると55%)に達します。
一方、法人税は比例税率が基本であり、中小企業なら最高23.2%(軽減税率適用分は15%)に留まります。
この税率差が、利益水準が高くなるほど法人化を有利にする主要因です。
ただし、法人化すると社会保険(健康保険・厚生年金)への加入が義務化され、保険料を会社と個人が折半負担するため、社会保険料のコストが個人事業主時代より増加するケースが多くなります。
| 比較項目 | 個人事業主 | 法人(中小) |
|---|---|---|
| 所得への課税方式 | 超過累進(5〜45%) | 比例税率(15%・23.2%) |
| 社会保険 | 国民健康保険+国民年金(全額自己負担) | 健康保険+厚生年金(会社と折半) |
| 欠損金(赤字)の繰越 | 最長3年(青色申告) | 最長10年 |
| 家族への給与 | 青色事業専従者給与(条件あり) | 役員報酬として損金算入(実態要件あり) |
| 設立・維持コスト | 不要(開業届のみ) | 設立費用10〜25万円+年間維持費17万円〜 |
所得別の税負担比較シミュレーション
以下は、個人事業主と法人(1人社長・役員報酬を所得の全額受け取り)の税負担・社会保険料を合算した実質負担額の比較です(東京都・2025年時点の標準税率、各種控除は基礎控除のみ考慮した概算)。
| 事業所得(利益) | 個人事業主の総負担 | 法人化後の総負担 | 差額(法人が有利な場合+) |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 約30〜40万円 | 約40〜55万円 | 個人が有利(▲10〜15万円) |
| 500万円 | 約90〜100万円 | 約120〜130万円 | 個人が有利(▲20〜30万円) |
| 800万円 | 約190〜200万円 | 約200〜210万円 | ほぼ拮抗(法人化検討開始の目安) |
| 1,200万円 | 約330〜350万円 | 約290〜320万円 | 法人がやや有利(+30〜60万円) |
| 1,500万円以上 | 急増(所得税率33〜40%帯) | 法人税率は最大23.2%に留まる | 法人が明確に有利 |
※上記は役員報酬を全額受け取るケースの概算。法人に利益を留保する場合は法人有利になるラインがさらに下がります。
所得500万円前後の水準では法人化した場合の社会保険料負担が大きくなり、節税効果はあまり出ません。
所得800万円前後で法人税等と社会保険料の合計が個人事業主の税負担と拮抗しはじめ、法人化を見据えるタイミングとなります。
法人成りで税負担が下がるボーダーラインはどこか
事業規模(利益)が1,200万円までは個人事業主のほうが税金・社会保険料トータルの手取りが大きく、1,500万円以上では法人化後の手取りが上回るという試算が複数の税理士事務所から示されています。
ただしこれはあくまで「全利益を役員報酬として受け取る」前提です。法人に利益を留保して役員報酬を抑える設計にすれば、もっと低い所得水準でも法人化が有利になります。
法人成りの「損益分岐点」は、以下の要素によって個人ごとに大きく変わります。
- 役員報酬の設定額(高すぎても低すぎても非効率)
- 扶養家族の有無(家族を役員に加えて所得分散できるか)
- 事業の成長見通し(利益が今後も増えるなら早期法人化が有利)
- 消費税の免税期間リセットを活用できるか
社会保険料込みで考える「法人化の損益分岐点」
法人化すると代表1人の会社であっても社会保険への加入が義務となり、会社と個人がそれぞれ約半分ずつ保険料を負担します。
国民健康保険料や国民年金保険料と比較して、総額としての負担が増えるケースが多く、特に扶養家族が多い場合や国民健康保険料の減免を受けていた場合は負担増を顕著に感じることがあります。
一方で、個人事業主の場合は扶養家族分の国民年金と国民健康保険料も支払いが必要ですが、法人の社会保険では扶養家族分の支払いはありません。
配偶者を扶養していれば配偶者の年金(年間約20万円)が浮くため、所得に関係なく法人のランニングコストを上回る節約効果が生まれることもあります。
法人化の判断は「税だけ」でなく「社会保険料・設立費用・維持費用・税理士費用」を含めたトータルコストで試算することが不可欠です。事前に税理士にシミュレーションを依頼することを強く推奨します。
節税を逆算するシミュレーション思考

「今期の法人税をできるだけ少なくしたい」と思ったとき、多くの経営者は「経費を増やす」ことを考えます。
しかし、それよりも効果的なのは「課税所得を目標値まで下げるために、あと何の手が打てるか」を逆算思考で整理することです。
課税所得を下げると税額はいくら変わるか
中小企業の場合、課税所得が800万円の境界をまたぐかどうかで税率が大きく変わります。800万円以下に収まれば軽減税率15%が全額に適用されますが、わずかでも超えると超過部分には23.2%が課されます。
例:課税所得が850万円の法人の場合
- 現状の法人税額:800万円×15%+50万円×23.2%=120万円+11.6万円=131.6万円
- 課税所得を800万円に圧縮できた場合:800万円×15%=120万円
- 節税額:11.6万円(50万円の課税所得圧縮で約11.6万円の節税)
これに地方税も加味すると、50万円の課税所得を圧縮することで実質的な節税額は約17〜18万円前後になります。
役員報酬で法人所得を圧縮する効果の試算
役員報酬は法人が報酬を経費として計上することで法人税を軽減しつつ、個人側では給与所得控除や所得分散などを活用して所得税を抑えることができる節税の有力な手段です。
法人の利益が800万円を超える場合はその超過分を役員報酬として支給することで、高税率ゾーンの法人税率23.2%を回避し、個人側でより低い税率での課税に移すことが可能です。
ただし、役員報酬を増やすと役員個人の所得税が増加し、トータルの納税額がかえって増えてしまうケースがあります。
役員報酬は税理士など専門家と相談したうえで適正な金額を決めることが大切です。なお、役員報酬の金額は原則として1年間は固定であり、増減は株主総会で決める必要があります。
役員報酬による節税の「800万円の壁」活用イメージ
| 会社利益(役員報酬控除前) | 役員報酬設定 | 法人の課税所得 | 法人税等(概算) |
|---|---|---|---|
| 1,500万円 | 700万円 | 800万円 | 約179万円 |
| 1,500万円 | 0円 | 1,500万円 | 約419万円 |
| 節税効果 | — | — | 約240万円の差 |
※個人側の所得税・社会保険料は別途発生します。
役員報酬700万円の場合の個人負担(所得税・住民税・社会保険料)は年収・控除状況によりますが、概算で100〜150万円程度が加算されます。それでも役員報酬0円(法人税419万円)より総負担は軽くなるケースが多いです。
中小企業向け主要節税手法と節税額の目安一覧
| 節税手法 | 節税の仕組み | 節税効果の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 役員報酬の最適化 | 法人利益を圧縮し法人税を軽減 | 課税所得×実効税率分 | 年1回の変更制限・社保負担増 |
| 決算賞与の支給 | 従業員への賞与を損金算入 | 賞与額×実効税率 | 支給確定・通知が必要 |
| 小規模企業共済への加入 | 掛金(月最大7万円)が全額所得控除 | 最大84万円×所得税率 | 解約時課税に注意 |
| 経営セーフティ共済(倒産防止共済) | 掛金(月最大20万円)を全額損金算入 | 最大240万円×実効税率 | 40ヶ月未満解約は元本割れ |
| 少額減価償却資産の特例(30万円未満) | 取得年度に一括損金算入 | 購入額×実効税率 | 年間合計300万円まで |
| 借り上げ社宅の活用 | 家賃の一部を会社経費に計上 | 家賃×法人負担割合×実効税率 | 役員側は賃料相当額の支払いが必要 |
| 出張旅費規程の整備 | 出張手当を非課税で支給 | 日当額×出張回数 | 規程に基づく適正額の範囲内 |
| 欠損金(赤字)の繰越控除 | 翌期以降10年間、利益と相殺 | 繰越欠損金×実効税率 | 青色申告の維持が必要 |
「節税」と「課税の繰り延べ」は別物
節税対策として紹介されるものの中には、税金をゼロにするのではなく、**支払い時期を先送りにする「課税の繰り延べ」**に該当するものも少なくありません。
たとえば、法人保険(定期保険・逓増定期保険)への加入は、保険料の一部が損金算入されて当期の税負担を下げる効果がありますが、解約返戻金を受け取った時点でその分が益金として課税されます。
課税の繰り延べ自体は、資金繰りを改善する効果として有用ですが、「節税した」と思い込んでいると解約時に想定外の課税で資金が逼迫することがあります。
実施前に税理士と綿密に確認することが不可欠です。
法人税の申告・納付手続きと期限

法人税の計算ができても、申告・納付手続きを正しく行わなければ、ペナルティが課されることがあります。ここでは、申告期限・最新の納付方法・中間申告・ペナルティの4点を整理します。
申告期限(決算日から原則2ヶ月以内)と延長手続き
法人税の申告期限は、事業年度終了の日(決算日)の翌日から原則2ヶ月以内です。たとえば3月31日が決算日の法人であれば、5月31日が申告・納付の期限となります。
ただし、会計監査や取締役会の決議など正当な理由がある場合は、税務署への届出により申告期限を最大1ヶ月延長することが認められています(申告期限延長の特例)。
この場合、申告期限は延長されますが、納付期限は原則2ヶ月のまま変わらないため、見込み税額を期限内に納付したうえで、後から差額を精算する必要があります。
延長期間中に生じる利子税(年0.9%、2025年現在)も忘れずに計算に入れておきましょう。
納付方法の最新情報(2025年)
法人税の電子納税は、自宅やオフィスからインターネットを経由して行える手続きで、税務署や金融機関へ赴く必要がありません。2025年現在、法人が利用できる主な納付方法は以下の通りです。
① ダイレクト納付(e-Tax口座振替) 事前に「ダイレクト納付利用届出書」を税務署へ提出し、登録した預貯金口座からe-Taxを通じて即時または期日指定で納付する方法です。
ダイレクト納付はe-Taxで申告書等を提出した後、口座から引き落とされる仕組みで、「今すぐ納付」か「日付を指定して納付」かを選択できます。
なお、ダイレクト納付の届出書は法人の場合オンライン提出ができず、審査完了まで約1ヶ月かかるため、早めの準備が必要です。
2024年4月からは「自動ダイレクト」機能が追加され、申告データの送信時に「自動ダイレクトを利用する」を選択するだけで、法定納期限に口座から自動的に引き落とされるようになりました。納付忘れを防ぐうえで非常に有効な機能です。
② インターネットバンキング e-Taxで申告後、取引銀行のインターネットバンキングから納付する方法。ダイレクト納付の届出不要で利用できるため、手軽に始められます。
③ スマホアプリ納付 e-Tax経由で取得したQRコードを使い、対応するスマートフォン決済アプリ(PayPay・d払い等)で納付する方法です。1度に納付できる金額は30万円までで、2025年2月1日からはe-Taxを経由する方法に一本化されました。少額の法人税・均等割の納付に向いています。
④ クレジットカード納付 専用サイトからクレジットカードで納付する方法。分割払いやリボ払いも選択可能ですが、決済手数料(税額の約0.8〜1.0%)が別途かかります。
⑤ コンビニ納付(QRコード) e-Taxで発行したQRコードをコンビニの端末で読み取って納付する方法。上限は30万円未満です。
⑥ 金融機関・税務署窓口での現金納付 納付書を持参して金融機関または税務署窓口で現金納付する従来の方法。手数料はかかりません。
| 納付方法 | 事前手続き | 上限額 | 手数料 |
|---|---|---|---|
| ダイレクト納付 | 届出(約1ヶ月) | なし | なし |
| インターネットバンキング | 銀行口座契約 | 銀行次第 | なし |
| スマホアプリ納付 | アプリ登録 | 30万円 | なし |
| クレジットカード | カード登録 | 1,000万円未満 | 約0.8〜1.0% |
| コンビニ(QR) | なし | 30万円未満 | なし |
| 窓口現金 | なし | なし | なし |
中間申告が必要なケースと注意点
前事業年度の法人税額が20万円を超える法人は、事業年度開始から6ヶ月後に中間申告と納付が必要です(事業年度が6ヶ月以内の法人は対象外)。
納付方法には「予定申告」と「仮決算」の2種類があります。前半6ヶ月で業績が大きく落ち込んでいる場合は仮決算を選択することで、中間納付額を実態に合った金額に抑えることができます。
ただし、仮決算を選択した場合も予定申告の税額を下回ることはできません。
期限を過ぎた場合のペナルティ
申告期限を守らなかった場合、本来の税額に加えて「延滞税」と「無申告加算税」の2つのペナルティが課されます。
延滞税は、納付が遅れた日数に応じて日割りで課される税金です。
令和7年(2025年)の延滞税の税率は、法定納期限の翌日から2ヶ月以内は年2.4%、2ヶ月を超えた期間は年8.7%です。2ヶ月を超えると一気に税率が跳ね上がるため、遅れた場合でも速やかな納付が重要です。
無申告加算税は、期限内に申告書を提出しなかった場合に課される附帯税で、納付税額の50万円以下の部分は15%、50万円超300万円以下の部分は20%、300万円超の部分は30%の税率が適用されます(令和6年1月1日以後に法定申告期限が到来するものに適用)。
さらに、故意による仮装・隠蔽が認定された場合は「重加算税」が課され、無申告の場合は本税の40%、過少申告の場合は35%という重い負担となります。
申告漏れに気づいた場合は、税務調査が入る前に自主的に修正申告を行うことで、加算税率が軽減されます。問題を先送りにするほどペナルティが大きくなるため、早期対応が最善策です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 法人税の計算に必要な書類は何ですか?
法人税の申告に必要な主な書類は、①法人税申告書(別表一〜別表十七など)、②決算書(損益計算書・貸借対照表・株主資本等変動計算書)、③勘定科目内訳書、④事業概況説明書です。
これらに加え、適用する特例や控除の種類によって、追加の添付書類が必要になります。実務では税務申告ソフトや税理士が書類を整えるケースが大半です。
Q2. 赤字の年でも法人税はかかりますか?
法人税(国税)は課税所得がゼロ以下であれば課税されません。ただし、法人住民税の「均等割」は黒字・赤字を問わず毎年課税されます。最低でも年7万円(資本金1,000万円以下・従業員50人以下の場合)の負担が生じます。
なお、赤字(欠損金)は青色申告をしている法人であれば最長10年間繰り越すことができ、翌期以降に利益が出た際に相殺して課税所得を減らすことができます。
Q3. 中小企業の軽減税率(15%)はいつまで適用されますか?
令和7年度税制改正により、2025年4月1日以後に開始する事業年度について軽減税率(15%)の適用期限が2年延長され、令和9年(2027年)3月31日以前に開始する事業年度まで適用されることになりました。
ただし、その事業年度の課税所得が10億円を超える中小企業は17%に引き上げられるほか、グループ通算制度適用法人は対象外となります。
Q4. 個人事業主から法人成りすると必ず節税になりますか?
必ずしも節税になるわけではありません。事業所得が800万〜1,200万円程度の水準では、法人化に伴う社会保険料の増加・法人設立・維持費用・税理士顧問料などのコストが節税効果を上回るケースもあります。
一般的に事業所得1,500万円以上になると法人化の税負担優位性が明確になることが多いですが、役員報酬の設定や家族構成によって変わるため、必ず税理士に個別シミュレーションを依頼してください。
Q5. 防衛特別法人税はいつから・いくら増える見込みですか?
防衛特別法人税は、2026年(令和8年)4月1日以後に開始する事業年度から適用される予定です。税率は法人税額の4%ですが、500万円の控除があるため、法人税額が500万円以下の法人は実質的に課税されません。
課税所得が1,200万円以下の中小企業(目安)では影響が生じないケースが多く、影響が顕在化するのは法人税額が500万円を超える中堅・大企業が中心となります。
まとめ|今すぐできる3つのアクション
本記事では、法人税の計算方法から実効税率・利益規模別シミュレーション・個人事業主との比較・節税の逆算思考・申告手続きまでを網羅的に解説しました。
最後に、今すぐ実行できる3つのアクションを整理します。
アクション①:自社の課税所得を概算で把握する 直近の損益計算書から「税引前当期純利益」を確認し、本記事の利益規模別シミュレーション早見表と照らし合わせてください。「今期の法人税等はおよそいくらか」を大まかに把握するだけで、資金繰り計画の精度が大きく上がります。実効税率(中小企業で約33〜35%)を掛けた概算値を手元においておくだけで、決算期のキャッシュショートを防ぐことができます。
アクション②:令和7年度改正・防衛特別法人税の自社への影響を確認する 2025年4月施行の令和7年度改正(軽減税率の延長・10億円超は17%・グループ通算法人除外)と、2026年4月予定の防衛特別法人税(法人税額500万円超に4%付加税)が自社にどう影響するかを確認してください。特にグループ通算制度を適用している法人は、軽減税率が適用されなくなる点に注意が必要です。
アクション③:節税の余地を税理士と「逆算」で検討する 課税所得の見通しが立ったら、「800万円以下に収めるには何の手が打てるか」という逆算の視点で節税策を検討しましょう。役員報酬の最適化・決算賞与・倒産防止共済・少額減価償却資産の特例など、決算期前に動ける手段は複数あります。ただし、いずれも期限や要件があるため、決算の2〜3ヶ月前には税理士に相談することを強くお勧めします。
※本記事の税率・計算式は2025年3月時点の法令に基づいています。税制は毎年改正されるため、実際の申告・納税にあたっては税理士または所轄税務署にご確認ください。



